きのこ帝国 – 怪獣の腕のなか // お母さんが寝る前に読んでくれた絵本のように

『怪獣の腕のなか』という絵本のようなタイトル通り、絵本を映像化したみたいなMVの構成。まさしく絵本を音楽に変換したらこうなりました、みたいな楽曲。世界観が居心地良い。

全体的にゆっくりしている曲調、絵本の読み聞かせのようなボーカル佐藤千亜妃の声のトーンは、何度もリピート再生したくなる。実際この曲を聴く時、僕は大抵何十回もリピート再生してる。夜、緊張の続く日常のなかの小さな隙間、この音楽に浸かっている間だけは現実からやさしく切り離してもらえ、穏やかな心持ちになれる。それはまるで小さい頃、お母さんが寝る前に読んでくれた絵本のように、絶対的だった安心感。自分を鎮めたいときに救ってくれる音楽。

きのこ帝国はこのようなトーンの楽曲ばかりなのかというとそうでもなく、ロックで激しい楽曲の方が多いので、どちらかといえばこの『怪獣の腕のなか』の方が異質。


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