畑中摩美 – せっけんのうた // この唄は胸に沁み込む

最初に紹介する1曲目は絶対にこれと決めていた。むしろこの曲をみんなに紹介したいがためにはじめたと言っても過言ではない。

この曲をはじめて聴いたのは10年以上前のこと。別の知人アーティストのライブを観に行ったときに一緒に参加していたアーティストが畑中摩美さんだった。たしかその時最初に演奏した曲がこの『せっけんのうた』だったはず。

柔らかく唄うのだけど声がものすごい飛距離をもって胸に突き刺ってくる。イントロから冒頭のサビであっという間に心を奪われた。メロディがずっと頭から離れなかった。当時のライブではソロでギター1本のアコースティックバージョンで演奏しており、YouTubeで公開しているMVはバンド編曲バージョンなので多少曲の持っているエネルギー量は違うものの、芯の部分は変わらない。冒頭の

君はまるでしゃぼん
僕を残して消えた

このワンフレーズがとても好き。

この頃は仕事で色んなことを任せてもらえていた時期で、同時に重圧も感じていた。寝る前にイヤホンで聴きながら畑中摩美さんが自分を励ましてくれているような感覚に包まれていて、当時の僕を救ってくれた。こんなに”個”に魅力がある人っているんだって、勇気も与えてくれた。

個人的に思う畑中摩美さんの魅力は音に負けない”胸に届いてくる声”ちから。声が強いから口ずさむことばが一語一語はっきりと響いてくる。もっと多くの人に知ってもらいたい。2020年はYouTubeでカバーを唄っているので自分が好きな曲から聴いてみてほしい。きっとこの唄は胸に沁み込む。


Reference