Lucky Kilimanjaro – 風になる // 前に進むことは自分を信じ続けること

「この選択は正しいのだろうか、合っていただろうか」と誰しも自分の決断を疑いたくなる時がある。世界は常に自分にとって正しい状況を映してくれないからだ。思っていたこととは違うことの連続。不意に不安に襲われる。そんな時に決心は揺らぐ。

でもその不安はいつかやってくる「ああやっぱり間違ってなかったんだ」の過程だ。人は好きに物を言うし、常にどの助言が正しいとは限らない。正しい、とはギリギリまで姿を表さないものなのだ。

Lucky Kilimanjaroの『風になる』はそうした不安を心強さにも似た音圧で掻き消してくれる。不安は誰にだってあるけどそのまま進んでみようよと肩を叩いてくれるような歌だ。

この歌の歌詞にはネガティブな言葉がなくてとても広くて深い。強いストリングスが勇気づけてくれる。この歌を流して街を歩こう。「正しいか合っているか迷っているくらいならもっとやってやろうじゃないか」と気持ちよくなれる。